キングセイコー ファースト モデル Ref.J14102E 1962年06月 前期型 AD文字盤 KING SEIKO 1st MODEL Ref.J14102E SS Ca.JUN.1962 1st TYPE/AD DIAL

セイコーの製造拠点である諏訪精工舎でグランドセイコーが誕生した1960年翌年、同じ精工舎でありながらライバルとして競合してきた、亀戸の第二精工舎がグランドセイコーに対抗する形で生み出したのがキングセイコーです。グランドセイコーが市場価格を無視した高級品として、キングセイコーが市場価格に合わせた高級品として、別々の理念により時計を製造していました。両者とも性能に大差はないですが、キングセイコーは1961年から1975年までしか製造されていないので希少性が高いです。「キングセイコー ファースト」は、キングセイコーが満を持して発売した最初のモデルであり、当時の亀戸精工舎でも上級機種のクロノス・ムーブメントをベースに開発され、グランドセイコーと同等の精度と仕上げを施され販売されました。当初は金張りケースのみでしたが、後にステンレスケースが追加されました。ステンレスケースは製造数が少なく大変希少なモデルです。この個体は入手困難なラグの細い希少な前期型で、グランドセイコーのファーストモデルがクラシックデザインとするならば、キングセイコーの前期型はモダンデザインです。後期型はグランドセイコーのセカンドモデルのように力強いラグになっています。グランドセイコーのファーストと比べると、平面の広いベゼルや文字盤のモダンで、アワーマーカーは似たような二つ綴りのバーインデックスになっています。文字盤の劣化はほとんどなく、裏蓋のメダリオンは薄くなっていますが盾の紋章ははっきり見て取れます。尾錠は復刻の純正品をつけております。普段使いにもコレクションにもお勧めの逸品です。