パネライ ラジオミール ブラックシール セラミック PAM00292 PANERAI RADIOMIR BLACK SEAL Ceramica Ref.PAM00292 Ce/SS Ca.2010 Ser.L

パネライの時計は元々、イタリア海軍の特殊潜水部隊向けに特注で開発されたもので、1992年まで時計のデザインや技術が軍事機密に属していたため、一般には公開されていませんでした。1993年頃一般向けに時計の販売を始め、その独特のデザインと実用性の高さから人気が出始めました。その後、1997年にヴァンドームグループ（現リシュモン）の傘下に入って、1998年に国際的に売り出されました。

「デカ厚」ブームを巻き起こしたことで誰もが知るブランドとなり、耐久性やパワーリザーブの優れた時計を世に送り出しています。また現在では垂直回転トゥールビヨンやミニッツリピーターを搭載する自社ムーブメントを製造し、老舗ブランドを凌駕する飛躍的な成長を遂げております。

ラジオミールは1938年にイタリア海軍特殊潜水工作部隊に供給したパネライ初の腕時計で、現在は使用されていないラジウムをベースとした夜光塗料を開発、使用しイタリア軍から高い評価を受けました。このブラックシールは戦時中のイタリア特殊部隊に納品された「S.L.C」と呼ばれる魚雷艇よりインスピレーションを受け製造されたモデルです。S.L.Cはブラックシール（黒アザラシ）の愛称を持ち、このモデルもその姿同様にブラックセラミックで形作られたマットなケースが特徴的です。

文字盤はパネライの特徴である二枚重ねのサンドイッチ文字盤となっており、シンプルで視認性が高くなっております。また、ルミノールと違い、リューズガードがなくワイヤーラグが採用されているためスッキリとした印象で、より日常での使用に優れたデザインとなっております。ケースに若干キズが見られますが、10年以上前のモデルとは思えないほど綺麗な状態を維持しており、裏蓋には当時の保護シールが残っております。ブラックセラミックのラジオミールは既に廃盤となっており、箱と保証書が付属する大変お勧めの時計です。オーバーホールは別料金です。