セイコー 150mダイバー 1stモデル [6217-8001] 1966年6月 SEIKO FIRST DIVER Ref.6217-8001 SS Ca.JUN.1966

セイコー ファーストダイバーは、1965年に日本初のダイバーウォッチとして誕生しました。高水圧に耐えるためにリューズ部分に二重パッキン構造を採用したことにより、150mもの防水性を備え、国産ダイバーウォッチの基礎を築き上げたモデルです。その高い性能や信頼性が評価され、1966年の第8次の南極越冬隊にも採用されました。2017年にオリジナルを忠実に再現、アップグレードしたヒストリカルコレクションが世界限定2,000本で発売され国内外で大きな話題を呼んでおります。その復刻モデルも定価のおよそ1.5倍ものプレミア価格で取引されております。また、2020年には誕生から55周年を記念した限定モデルが3種類も発売されるなど、現代でも衰えを知らず大きな人気を誇るモデルです。

ケースはセカンドダイバーやサードダイバーのような厚みのある造りではなく、リューズガードを持たない薄型でシンプルなデザインとなっておりシャープな印象です。ダイアルはグレーを下地に若干カーキを混ぜたような不思議な色合いで、中心から放射状に光が広がるサンバースト仕上げが上品なヴィンテージの風合いを美しく反射します。インデックスは植字ではなく金属をプレスして凹凸を作るエンボス加工で、衝撃などでインデックスが外れる心配のない信頼性の高い設計です。針やカレンダーの一部が若干ヤケておりますがダイアルや夜光はかなり綺麗な状態を維持しております。また、風防に軽いキズが見られますが、ベゼルは僅かな色落ちしか見られず大変綺麗です。裏蓋にはダイバーモデルの証としてイルカがデザインされております。また、「SEIKO」の“O”の部分と「PROOF」の“OO”の部分には製造時の青い保護シールが残っており、使用感が少ない未研磨品で大切に使用されたことが窺える個体です。ねじ込み式リューズやリューズガード、逆回転防止ベゼルなどは搭載されておりませんが、初期のダイバーウォッチらしい特徴で渋みが感じられる逸品です。

国内外問わず人気の高いセカンドダイバーやサードダイバーよりも希少で、状態の良い個体はほとんど見かけません。そのためコレクションの一つとしてもお勧めで、ダイバーウォッチの愛好家なら絶対に持っておきたい素晴らしい逸品です。並みの復刻モデルよりも綺麗な状態で、モントルでオーバーホール済みで安心して使用できるお勧めの個体です。装着したラダーブレスレットも当時のゼニスのような雰囲気があり格好良いです。