カルティエ タンク ルイ カルティエ パリスダイアル LM Ref.78086 1970年代 砲弾リューズ デプロイヤントバックル CARTIER TANK LOUIS CARTIER PARIS DIAL LM Ref.78086 YG Ca.1970s DEPLOYMENT BUCKLE

タンクは1917年に戦車の平面図をベースにデザインされ1919年に発売されたといわれています。タンクシリーズの原点は1922年に誕生した創業者「ルイ・カルティエ」の名を冠したタンクルイカルティエで、丸みを帯びた直線で構成されたケースサイドのデザインはアールデコ様式の先駆けと言われています。タンクは角型時計を定着させた時計と言えるでしょう。こちらのモデルは1970年代の初期のものです。当時はクォーツ時計が台頭し、機械式時計が急速に後退していった時代でしたが、 カルティエの時計は薄型機械式ムーブメントを搭載して1973年に発表し高い評価を得ました。特にタンクルイカルティエはメゾンを代表する人気の永遠の定番モデルで、シンプルでバランスのとれた時計です。

1970年代の初期の特徴は、パリス文字盤、砲弾リューズ、デプロイメントバックルに、1960年代のような「CARTIER」と「PARIS」の刻印の無い裏蓋です。パーツにパリスと表記するためにはパーツの多くをフランス国内で調達しないといけませんので、初期のころは表記できなかったのかもしれません。カルティエがパリスと表記することに拘った歴史がわかります。リュウズは砲弾リューズといわれ、細長く、より砲弾に近い形になっています。デプロイメントバックルのおかげで、ストラップの状態も良いです。ガラスには浅い線傷がついておりますが、気になるようなら次回のオーバーホールの時にメーカーで交換してください。砲弾リュウズで綺麗な文字盤の組合せは珍しく最近のブームを考えると大変価値があります。裏蓋から判断するとフラットで摩耗が少なく未研磨のようなので、「CARTIER」と「PARIS」摩耗で消えたわけではないと思います。

※こちらの時計は展示しておりません。ご検討のお客様はお声お掛けください。