カルティエ パシャ 38mm クロノグラフ Ref.W30140D1 2000年前後 ブラウンアイ CARTIER PASHA 38mm CHRONOGRAPH Ref.W30140D1 YG Ca.2000 BROWN EYE

金無垢の豪華なブレスレットモデルの「パシャ」が入荷しました。

1930年代にマラケシュのパシャ(太守)がプールで泳いでも大丈夫な時計を作って欲しいと言ったことから作られた宝飾防水時計が起源で、1943年に発表したラウンド形の防水時計が現在のパシャの原型となっています。その後、1985年にジェラルドジェンタによってリデザインされたと言われ、エレガントなデザインでサイズやバリエーションが多くなりました。

こちらは1990年代に製造された38mmのモデルで、ここまでがオリジナルデザインと言われています。載されているクロノグラフムーブメントのCal.205は、フレデリックピゲのCal.1185をベースにブリッジやローターにカルティエのロゴであるダブルCマークを刻印しており、CPCPを思わせるデザインです。Cal.1185はハイエンドモデルにのみ搭載される自動巻コラムホイールクロノグラフの高級機です。カルティエらしくギョーシェ彫りが施された文字盤上をブルースチールに仕上げられた針が動く姿は上品で高級感があります。回転ベゼルは側面の凹凸が小さいため、スポーティーな印象を感じさせず上品な見た目を保っております。初期の38mmブレスレットは前のモデルではヘアラインだった裏側をポリッシュしているので研磨感があります。

ゴールドの色的にはイエロー色が強く、文字盤の夜光はトリチウムで、経年変化でよく見られるオレンジ系に変色はしていません。長短針の夜光の部分と同じ色です。インダイヤルは経年変化があり、同年代の「ロレックス デイトナ ブラウンアイ/パトリッツィ」に似て文字盤にアクセントを与えています。ロレックスとカルティエの不思議な縁を感じます。あらためてカルティエはジュエラーでありながら一流の時計メーカーであると再認識させられます。(文:F 編集:Y)

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