カルティエ ベニュワール LM 手巻 Ref.W8000001 2010年代 ジャンボ CARTIER BAIGNOIRE LM HW Ref.W8000001 WG SILVER DIAL Ca.2010s JUMBO

ベニュワールはフランス語で「バスタブ」を意味しています。西洋式のバスタブにケースが似ていることからその名前がつきました。1958年にベニュワールの前身である「オーバル　サントレ」が発表され、1973年に「ベニュワール」と名前を替えて発表されました。

カルティエのクラッシュはこのベニュワールが事故で壊れている状態を再現していると言われています。アールデコの幾何学的なデザインという、当時の流行とは逆のデザインであったベニュワールがここまで支持されてきたのは、やはりカルティエのデザイン性の高さだと思われます。シンプルでありながらバランスが取れており存在感がある、そして何より作れそうではあるが誰も考えが及ばないデザインを生み出すところに、カルティエがジュエリーだけでなく時計も一流である理由が垣間見えます。

ベニュワールは女性向けのサイズ展開で発表されていましたが、こちらのLMは2009年に発表されたケースサイズが縦44mmのジャンボサイズのラージモデルです。デザイン的にユニセックスでお使い頂けます。定番モデルでクラシックなサイズを超えて作られるのは珍しく、1970年代のコレクターズアイテムのジャンボシリーズを思い浮かべます。ムーブメントはピアジェの430PをベースにしたCal.430MCを搭載しています。ベースとなったCal.430Pはピアジェを代表する薄型手巻きムーブメントCal.9Pの後継機で振動数が5.5振動から6振動へ変わり、より安定した精度を得られるようになりました。

こちらは、本来の立体的なケースの正面を平面的にしてゴールドの質感を変えることにより、現代的なスタイルに合うようにスタイリッシュにデザインされています。ボリューム、ライン、フォルム、メタル素材の表情、ケースとブレスレットのバランスなど総合的に考えるルイ カルティエにらしいアレンジです。オーバルケースの端正な美しさからは気品が漂い一目見ただけでオーラのある時計です。CPCPの次に来る時計といっても過言ではないと思います。未研磨でベルトも使用感がなくミントコンディションの貴重な個体です。LMサイズは数が少なく貴重です。是非ご検討ください。（文:S、編集:Y）

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