セイコー 61ダイバー プロフェッショナル 300m 6159-7001 1969年03月 カウントダウンベゼル RESISTダイアル 細針 SEIKO 61 DIVER PROFESSIONAL 300m Ref.6159-7001 SS Ca.MAR.1969 COUNT DOWN BEZEL RESIST DIAL

セイコーの61ダイバーは、潜水士用の時計として販売されました。ステンレスのワンピースケースに、ハードレックスガラス、ねじ込み式リューズが採用され、ハイビート(10振動)に手巻機能を加えたCal.6159を搭載しています。国産初ハイビートのダイバーズウォッチとして、1970年には日本山岳会の植村直己、松浦輝夫の両氏がエベレスト登頂にこのモデルを使用し、その堅牢性が証明されました。

こちらのモデルには、ベゼルにカウントアップベゼルとカウントダウンベゼルの両方が存在しており、当時メーカー修理の際に交換可能でした。こちらはカウントダウンベゼルの個体で、メモリが通常とは逆の配置になっています。また、当時のオリジナルの文字盤は、「WATER 300m PROOF」の文字が入り、凹凸のあるインデックスですが、こちらの個体には「WATER 300m RESIST」の文字が入っており、インデックスはプリントタイプのものになります。この文字盤は、恐らく当時メーカーにて交換されたもので、とても珍しい文字盤です。針は細針で視認性が高く、すっきりしています。細針は販売用のカタログには載ってない珍しい針です。セイコーのサービスセンターの方が当時のマイクロフィルムを確認したところ、不鮮明ですが同じような細針を確認しました。さらに、6215-7000、6159-7000を構成するパーツコードから、2種類の針が存在することが確認出来るそうです。しかし、パーツコードと図面が紐づいて無く、パーツの図面が残って無いため、セイコーとして細針が6215-7000、6159-7000に使用されていたと記録に残る形で回答することはできませんでした。※細針に関して別モデル、修理用パーツ、社外パーツも調べましたが同じ針はありませんでした。個人的にはサンプルの流出だと思います。私に修理を教えてくれた引退されたセイコーの方たちはパーツをたくさん持っていました。こちらは全体的に傷がございますが、未研磨で文字盤に傷のないモントルでオーバーホール済みの安心の固体です。