グランド セイコー 61GS VFA Ref.6186-8000-G 硬質ステンレス 1973年07月 GRAND SEIKO 61GS VFA Ref.6186-8000-G HSS Ca.1973.05 NAVY DIAL

VFAとは、Very fine adjustedの略で、その歴史的は「普及品」だったセイコーが世界にセイコーの名前を知らしめる手段としてニューシャテル天文台クロノメーターコンクールに参加することから始まりました。国際クロノメーター規格を上回るセイコー独自の規格で特別に調整し、日差±2秒という機械式時計に望みうる最高の精度を誇り、生産数も非常に少ないヴィンテージモデルです。「スイスを超える時計を」という熱意で会社や個人が力を合わせて努力した結果、1年目の1964年は第二精工舎153位、諏訪精工舎144位でしたが、4年目の1967年は第二精工舎4位、諏訪精工舎3位と素晴らしい成績を収め、5年目の1968年はスイスの威信を守るためにコンクールが中止になりました。そして、同年のジュネーブ天文台コンクールでは機械式時計で上位を独占しました。その技術を生かして市販された61GSVFA、45GSVFA、天文台クロノメーターは、日差+-2秒、月差+-60秒の精度を2年間メーカー保証するという当時は例を見ない機械式時計の究極の精度を実現し、その後1972年にクォーツの台頭により製造を休止しました。こちらのモデルはハードステンレスを使用したRef.6186-8000-Gです。61GSの中でも一回り大きいVFAのサイズは特別感を感じます。硬質ステンレスはケースを磨けませんが状態は良く、珍しいネイビー文字盤もたいへん綺麗です。※文字盤の経年劣化は肉眼でわからないと思います。セイコーにてオーバーホールを行いましたが、精度はヴィンテージ級となります。修理完了ご報告書(2022/04)も付属する大変お勧めの個体です。