オメガ スピードマスター プロフェッショナル シースルーバック 3592.50 OMEGA SPEEDMASTER PROFFESIONAL TRANSPARENT BACK DELUXE Ref.3592.50 SS Ca.1994

1957年に誕生したスピードマスターはNASAの公式時計に採用されるなど「ムーンウォッチ」として数々の偉業を成し遂げてきたモデルで、現在でも大変人気のあるオメガの主力モデルです。

スピードマスタープロフェッショナルは現行も含め4thモデルから基本デザインは変わらず、限定モデルのほとんどがプレミア価格となっています。昔と変わらずレマニア製手巻クロノグラフを搭載しておりオメガの中でも特別です。

このRef.3592.50は、1980年に登場したアポロ11号月面着陸10周年を記念して作られた、シースルーバック仕様のスピードマスターをマイナーチェンジして製造されたモデルです。1989年から1995年の約7年間製造され、ムーブメントはレマニア社の名機でプロフェッショナルの代名詞でもあるCal.861に、金メッキや仕上げが施されたCal.863が搭載されております。金メッキのムーブメントは通称「デラックス」と呼ばれ大変人気の高いモデルです。

また、裏蓋に「Apollo XI」の刻印があるのが特徴で、1995年より製造された後継機には見られません。夜光塗料はまだトリチウムのため、変色してヴィンテージらしく美しい変色を魅せております。ベゼルは一部打痕がありますが色落ちやキズが全く見られず、ケースは軽い使用キズこそあるもののバリッとしたエッジがはっきり残っておりケース全体の状態はかなり良いです。

裏から見ることができるムーブメントは、クロノグラフのパーツは表面がヘアライン仕上げされ、角は丸く鏡面にする面取り仕上げが施されているため、パーツが作用しあいクロノグラフが作動する様を含め大変美しく何度見ても見飽きません。シースルー用のCal.1863は比較的出回りますが、Cal.863は製造数が少ないためかなり希少です。

また、現在は聖域と言われているスピードマスターも、コーアクシャル化しマスタークロノメーター認定を受けたCal.3861が採用されたため、Cal.863の価値はさらに上がっていく一方だと思います。プロフェッショナルでありながら周りと差別化できほとんど被らないお勧めの時計です。