ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.116520 F番 2003年 細針 ROLEX COSMOGRAPH DAYTONA Ref.116520 SS WHITE DIAL Ca.2003 Ser.F

ロレックスのクロノグラフであるコスモグラフ デイトナは最高の価値と認知度を誇るプレミアモデルです。流通量の少なさから運や過去の購入実績が無いと定価で購入できない時計で、市場で取引されているのはプレミア価格になります。ファーストモデルは1963年の宇宙計画時代にコスモグラフと名付けられ、その後、デイトナの名が加えられました。新世代クロノグラフとして優れた堅牢性と防水性を備え、耐久レースを走るドライバーのツールとしてタキメーターべゼルで平均速度の計測が可能です。またコレクターはコスモグラフ以前のオイスターケースのクロノグラフをプレデイトナと呼び、全てのモデルが世代ごとに細かく分類されています。Ref.116520は2000年に発表された完全自社開発クロノグラフムーブメントのデイトナです。2016年のニューモデルの発表に伴い製造中止になりました。Cal.4030からCal.4130へ変わり、ヒゲゼンマイが高い耐磁性と耐衝撃性を備えたパラクロム・ヘアスプリングに変わりました。加えて、テンプ受けがツインブリッジになったことでメンテナンス性と精度が向上しています。12時間積算計と30分積算計が中心より少し上の位置にあるのが特徴です。

文字盤は初期に見られるアイボリーに変化すると言われてる要素をもった白文字盤で、英語ではクリーム、イタリア語ではパンナと呼ばれています。アイボリーダイアルに変化する文字盤の特徴は「SUPERLATIVE」「OFFICIALLY」の「T」「I」の文字の位置とミニッツマーカーの27分と33分の長さです。クリア層ではなく塗料そのものが経年変化していると思うので、スチールモデル以外でも見ることができます。基本的に硫化のように色は薄く、濃いものは表面だけ着色している個体かもしれません。欲目で見ると影の下ではアイボリーに見えます。こちらの固体は基本的に未研磨ですが、わずかにベゼルとバックルがライトポリッシュされています。その後の使用感で消えると思います。ガラスにチップがありますが、交換をする必要はありません。次のオーナーに未研磨のアイボリーダイアルまで育てて欲しい優秀な個体です。